大学によって、科目によって、大学の出席のノルマがそれぞれあると思います。多くの大学生は、出席は最低限にして、キャンパスライフを楽しむものだと思います。
それは、医学部も同じです。1限に間に合う生徒は1~2割です。出席カードが授業開始後20~30分後に配られるので、それまでに6~7割ほどの生徒が講義室にやってきます。
なぜ全員が来ないかというと出席のノルマが授業の2/3だからです。
僕の大学の医学部の講義は出席点がない講義がほとんどです。したがって、生徒が全員講義に出席していることは、まずありません。
このような実態にも関わらず僕は、大学の講義を1年生~4年生のあいだ無遅刻無欠席でした。(4年生後半からは医学部なので実習です。)
授業を休まなかったことで、「得たもの」もありますし、「失ったもの」もあります。
「得たもの」「失ったもの」は何なのかを解説していきます。
そもそもみんな休んでいるのになぜ休まないスタイルをつらぬけたのか
最大の理由は、【自分が凡人】だと本気で思っていたからです。
大学1年生のときは、教養科目で出席さえしていれば必ず単位はもらえると先輩に聞いていました。
テストでしっかり点数を取ることができるか不安だったので、真面目に授業に出席していました。正直、教養の授業は、出席しないで自分のスキルを磨いたり、経験を積んだりしたほうが良かったかなという科目もありました。
しかし、学費払っているし出席をすると決めていので出席していました。自分の考えを途中で変更したくなかったのです。
2年生以降から医学の専門科目が始まりました。
2年生の最初は「医学の授業が始まる」ということもあり、出席率はとても高かったです。
しかし、1~2カ月経過すると出席2/3以上でテストを受けることができる。さらに、出席点などなかったので出席率は低下していきました。
ここで周りに流されなかったのは、自分の頭では確実に授業についていけなくなるなと感じていたからです。
授業を真面目に出ていた成果もあってか無事2年生から3年生に進級できました。
医学部の3年生~4年生では臨床科目が始まりました。
臨床科目とは、例えば「産婦人科」や「小児科」、「泌尿器科」などそれぞれの病気について学ぶものです。
基礎科目までは授業をしてくださる先生は基礎研究をしている先生でした。つまり、患者さんの治療をしないで研究をしている先生方です。
一方、臨床科目の先生は実際に現場で患者さんの治療をしている先生方です。とても忙しいのです。
これが何を意味するかというと、生徒の進級などにかまっている暇もないということです。テストは簡単だし、出席のチェックもゆるいです。
もちろん、この情報は先輩方から流れてきますのでみんな知っています。これにより、1限の最初からいる人は全体の2割となるわけです。
そんな環境では、みんなやりたいことをやるわけですね~。
ごはん食べに行ったり、遊びに行ったり、飲み会した次の日は無理して授業には出なかったり、デートしたり…と多くの人がキャンパスライフを楽しんでいました。
それでも僕は流されなかった。というよりかは、もう2~3年間無遅刻無欠席だし記録は維持したい。
そして、自分は3浪もして効率も悪いから授業を聞いて、テストを受けないと再試になっちゃうと思っていたのです。
真面目に授業に出席していた結果、臨床科目はノー再試で通過できました。
「バカだから授業でないとやばい」「こんなに続けてきたから記録を途中で切るのは嫌だ」「臨床科目は忙しい中、時間を作ってきてくださっている先生の授業を出席しないことは申し訳ない」「授業料を払っているからもったいない」というマインドを持っていました。
このマインドによって、4年間無遅刻無欠席を達成できました。これにより得たもの、失ったものがあります。↓
大学の出席 無遅刻無欠席で「得たもの」「失ったもの」
得たもの
得たものとして、「交友関係」があります。
授業に出ていたのは、真面目だからというよりもテストについていけなくなることが怖いからという理由が大きいです。
これにより、真面目だから授業を出ているひとよりも、さぼる人に共感できるマインドを持っていました。したがって、部活の大会や寝坊で授業の出席が足りないという人に出席をあげていました。
というのも、2/3出席すればテストは受けることができます。
それ以上出席していても特にアドバンテージにはならないから、困っている人に自分の出席をあげてもいいやと思っていたのです。
これに加えて、講義資料やテストに出すよと言われたところをメモっていたのでその情報をあげていました。
また、授業にフルで出席しているので真面目な人とも話ができるようになります。毎日、学年の2割しか出席しないガラガラの教室で顔を合わせていたらどんな人とも仲良くなれるものです。
失ったもの
失ったものとしては「経験」と「挑戦する時間」です。授業に出ないで部活に打ち込んだり、ドライブに行く生徒もいます。授業に真面目に出ていたので授業をさぼって旅をするみたいなことはしませんでした。授業さぼって遊びに行くって大学生の間しかできない経験だと思うのでやっとけば楽しかったのかなと思います。また、ある人は授業に出ない時間を使って、起業の準備や研究室の発表など、やりたいことでスキルになることやっている人もいました。かっこいいですよね。
いまは、いろいろやりたいことありますが当時はそんなにありませんでした。授業より有意義な時間の使い方をしている人をみて、すごいなと思っていました。
まとめ
僕は人間関係を築くことが苦手です。会話も苦手だったので会話の本や心理学の本を30~40冊くらいは読みました。医学部は狭いコミュニティーです。出席しているだけで、広い交友関係を手に入れられます。したがって、人間関係とか苦手な人はとりあえず出席し続けると良いです。一方、人間関係には特に困ってなくて「どうしてもやりたいことがある」「挑戦したいことがある」という人は授業の出席をほどほどにしてやりたいことに挑戦することは将来、大きなアドバンテージになると思います。大学生は人生の中でも自由な時間が多い時期です。自分が納得できる時間の使い方を見つける参考になったらうれしいです。