【書評・要約】金持ち父さん貧乏父さん+日本の経済を考察

お金の勉強って難しそうですよね。

「金持ち父さん貧乏父さん」はお金の本質的な部分を学ぶことができます。

この本では、大卒のお父さん中卒のお父さんが出てきます。大卒のお父さんが金持ち父さんと思う人もいるかも知れませんが、中卒のお父さんが金持ち父さんです。

この二人のお父さんの認識を違いをストリー形式で学ぶことができます。

では、どのようなことが書かれているか見ていきましょう!

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恐怖にかられて仕事をしてはいけない

思考を停止して企業に雇われたり、アルバイトをしてお金をもらっている人は多いと思います。しかし、これではいわゆる社会の『ラットレース』に参加していることになってしますのです。

『ラットレース』とはハムスターが回し車を走っているように誰かに雇われて働き続けても、状況は変わらないということです。

頑張って働く→生活費や家賃を払う→数年間頑張って働く→少し高い家や車を買う→お金がなくなる→頑張って働く→「無限ループでお金の問題が解決しない」

では、この『ラットレース』を抜け出すにはどうすればいいのでしょうか?

それは、自分の頭で考えて行動することです。

毎朝、ベッドから飛び出して、お金のために働きに行くのではなく、『ほかに道はないだろうか?』と考えることが重要になってきます。

そして、お金持ちになる方法は資産を買うということです↓

持ち家は負債?【資産と負債の違いとは?】

この質問に正しく答えられなければお金持ちになることはできません。

「持ち家は資産だと思いますか?」

多くの日本人は持ち家は資産であると勘違いしています。

持ち家は、ロバート・キヨサキさんによると持ち家は負債です。

なぜなら、持ち家は↓のようにポケットからお金を奪っていくものだからです。

・住宅ローン
・固定資産税
・維持費
・光熱費

つまり「資産はポケットにお金を入れてくれるもの」である一方「負債はポケットからお金をとっていくもの」であるということです。

持ち家を資産とするならばそれが毎月お金を生み出すものにならなければなりません。つまり、人に貸して一定の収入を得ることができているときのみ持ち家を資産と呼べるのです。

さらに、ここでポイントとなるのは

お金持ち→資産を手に入れる

中流以下→負債を手に入れ、資産だと思いこむ

ということです。これを理解するために「中流以下」「お金持ち」のお金の流れを見ていきましょう。

【中流以下のお金の流れ】
会社のために働く→収入を得る→銀行のためにローンの支払いをする→さらに政府に税金を納める

これが中流以下の人のお金の流れです。

つまり、「会社、銀行、政府」に頑張って働いたぶんのお金が奪われているのです。

収入が増えてもこのキャッシュフロー(お金の流れ)ではお金に苦労します。

なぜなら「収入が増える→ローンで銀行にお金を奪われる→政府に納める税金が増える」からです。つまり、収入が増えても政府や銀行のふところに入るお金が増えてしまうだけなのです。

【お金持ちのお金の流れ】
資産から収入を得る→資産にお金を使う→住宅ローンや自動車ローンを最低限にする→会社を作り、経費として税金を減らす→資産からさらに収入を得る

このようにお金持ちは何もしなくても収入が増える仕組みをつくっているのです。

では、どうすればいいのでしょうか?

それは、自分のビジネスを持つことが大切になります。

仕事とビジネスの違いを知り自分のビジネスを持つ

仕事とビジネスの違いは、仕事は資産とはならないけど、ビジネスは資産となるものです。つまり、ビジネスとはその場にいなくてもお金が稼げるものということです。

サラリーマンの業務は仕事ではありますが、ビジネスではありません。

この本の中でも銀行員が職業として銀行に勤めていても、銀行を経営していないのであればビジネスとは言えないという表現があります。

車や家は、資産のように思われがちですが実はただの負債です。一方、自分のビジネスを持つことができれば資産となり定期的にお金を生み出し、税金対策もできます。

サラリーマンなど今の仕事を続けながら自分のビジネスをすることは難しいかもしれませんが挑戦する価値はあります

学ぶために働け

ロバート・キヨサキさんは若者に
「『いくら稼げるか』ではなく『何を学べるか』で仕事を探しなさい」
とアドバイスするそうです。

色々な仕事をお金を稼ぐために働くのではなく、自分のスキルを上げるための自己投資として明確な目的を持って働くべきだと書かれています。

この本では素晴らしい小説を書けるけど小説家にはなれない、英文科の修士号を持ったレポーターが出てきます。このレポーターはお金が汚いものだと信じ込み、マーケティングやセールスを学ぼうとしません。素晴らしい小説を書けても、売る方法を知らないので小説家になれないのです。

身につけるべきスキルを見極めて仕事を経験することで、仕事が最高の自己投資になるのです。

日本の経済で当てはまる部分を考察

日本人のマネーリテラシーの低さは、他の先進国に比べても2倍低いという研究結果があります。

日本の学校教育では、お金に関する授業がないですし、お金は汚いものだという雰囲気がありますよね。この教育にも問題がありそうです。

金持ち父さん貧乏父さんでは、家が負債であると書かれていますが、日本ではそれがとても顕著です。海外の一部の地域では買っても価値が落ちない不動産もありますが、日本では中古になったら不動産は確実に価値が下がります

日本のお金の仕組みについては橘玲さんの「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方」がおすすめです。もし読んだことがない人は金持ち父さん貧乏父さんを読んだあとに読んでみると良いと思います。

まとめ

日本の学校ではほとんどお金の教育をしてくれませんよね。マネーリテラシーが日本人は本当にないのです。

僕も大学にきてお金に関する本を10冊くらい読んだり、ネットで勉強しました。それまではほんとに何も知りませんでした。

「金持ち父さん貧乏父さん」はお金はどういうものなのか、投資はリスクがあるのかなどよくわからない人が最初に読むのに最適です。

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