医学部のテストってかなりきついですよね。
解剖のただの丸暗記とか覚える量多すぎです。
解剖が終わっても生理、生化学、薬理などいつまでテスト地獄続くんだよって感じしますよね。
テスト期間はみんな徹夜で「エナジードリンク」を毎日飲んでボーッとした状態で無理やり勉強することが当たり前だと思います。
そんな生活を僕もしていました。
3浪で勉強効率も良くないので、再試にかかってしまい「うつ」っぽくなってしまいました。
このような経験は後輩諸君にはしてほしくないので、経験から医学部のテストを少しでも楽に乗り越える方法を解説していきます。
僕が医学部の勉強がきつすぎてうつになったはなし
現役でセンター6割だったぼくは3年間の浪人を経て奇跡的に旧帝大学医学部に合格しました。
受験は高校6年生までやった換算です。
おそらく凡人でも現役高校生のとき普通に勉強して、3年間余分に高校の勉強を毎日10時間勉強すれば医学部には合格できます。
しかし、医学部の勉強についていけるかは別問題でした。
大学に入学後、一般教養もふくめて1度も授業を休んだことはありません。1年生のときは一般教養だったので正直単位を取ることは余裕でした。
授業にフルで出席していて単位が落ちる、ということはありえませんでした。
しかし、専門科目についてはそんなに甘くはありませんでした。
2年前期から、授業には2/3出席することで、テストを受ける権利を得ることができるだけでした。それ以上出席しても特にアドバンテージはありませんでした。
まじめに全部の授業に出席しました。
そのあと、授業が終わり次第、図書館に毎日22:00までこもっていました。
朝は5:00から図書館が開く大学なので、朝6:00~7:00に図書館に行って勉強をしていました。
2年前期は、部活も休んで、解剖の座学、実習をメインとしたテスト科目の勉強をしていました。
初めての実習でご遺体をみることが苦手でトイレに10回くらい駆け込んでしまっていました。
それでも、なんだかんだでノー再試で乗り切ることができました。
今、考えると自分よくやったなと思います。
夏休みはバイトをしまくり、2年後期が始まりました。
2年後期は生理や生化学がありました。
先生たちの都合でテストのタイミングをずらすとかで生理Ⅰ、生理Ⅱのテストのタイミングが重なりました。
僕たちの学年は約半分が再試にかかりました。生理は運良く再試にはかかりませんでした。
そして、あいかわらずまじめに出席点もない授業にコツコツ出席していました。
授業に1回でも欠席するとついていけなくなると思っていたからです。
まじめに授業に出席して、再試にもかからない優秀な学生に見えたかもしれないですが、裏では土日もずっと勉強していて、キャパはギリギリでした。
そのギリギリだったキャパが崩れるときがきました。
生化学Ⅱで再試にかかってしまったのです。
僕の大学では、生化学Ⅱは過去問を軽くやっておけば例年なら通る科目でした。
そのことを先輩方が教えてくれすぎたせいで、ほんとに勉強をしない人が増えました。
結果として平均点がかなり下がったみたいです。そして、教授が怒り、例年よりも本試験の合格者の基準を上げたのです。
その結果、学年の半分が再試にかかりました。
生理の勉強にウエイトを置いていて、毎年再試の人数が少ない生化学Ⅱは先輩の指示通り過去問しかやっていませんでした。授業は聞いていたけど、3浪の僕は授業中に理解することが難しかったのでもちろん再試にかかりました。
完全にしてやられました。ショックだったけど、しょうがないということで再試のための勉強を徹底しました。結果どうにか単位をもらえました。
ここまでは、きつかったものの「うつ」とかになることはありませんでした。
「うつ」になったのは3年前期でした。
3年前期のテスト期間は薬理、病理、公衆衛生など重い科目が1週間のうちにまとまってありました。
そして、薬理実習のレポートは、まじめにやると1回の実習のレポートを書き終えるのに10時間くらいかかりました。
結果的にレポートの評価が9割だったので、やりすぎていました。
薬理実習はテスト期間の直前まであったので、テスト期間もレポートを書く必要がありました。
効率良くこなせるひとは、部活を週4~5でやっててもうまくテストをのりきっていました。しかし、僕は2個も再試にかかってしまいました。
勉強時間をみんなの2倍確保して、いままでは乗り切ってきていたのですが、2倍確保できる時間的余裕がなかったのです。
授業を1回も休まなかったのに、学年の1割しか再試にならない科目も再試にかかりました。
再試にかかったことにより、部活の大会に参加できなくなりました。
また、テスト期間毎日5:00~22:00図書館で勉強して、家でもほぼ寝ないで勉強していたので精神的に追い込まれてました。
その結果「うつ」っぽくなってしまいました。留年したくない思いが強かったのでどうにか再試までは勉強を続けることができました。
再試が終わって、夏休みに入ってから2週間はベッドから出ることができないし、しゃがむという動作すらきつかったです。
再試を乗り切れたのと、うつから立ち直れたのにはきっかけがあるので紹介します↓
どのように乗り切ったのか
まず、3年前期にうつになりながらも再試をどのように乗り切ったのかを解説します。
とりあえず、友達に本試験の正答作成を頼りまくりました。
まじめに、すべての授業に出席していたので講義資料をすべて持っていました。講義資料を写メって送ってあげていたりしたので、快く助けてくれる人が多かったです。
本試験の正答作成を頼ったひとのなかには、「正答は作ってあげるから部活の大会いってきな」とまで言ってくれるひともいました。
いい仲間がいたことは大きかったです。
さらに、頼りになる先輩もいたので、再試について、メンタルについて相談していました。
しっかり、相談に乗ってくれてメンタルが安定しました。僕が再試になった科目は毎年本試験と同じ問題だし、単位を落とすことはないだろうということも教えてもらいました。
このように周りのひとに支えてもらってどうにか乗り切りました。
無理せず医学部のテストを乗り越える方法
勉強効率がよくて、勉強方法確立しているひとは今まで通りで大丈夫だと思います。勉強方法を確立できない人に向けて解説します。
長期休暇に勉強をしておく
当たり前ですが、みんなより勉強を早めに始めていれば少しは余裕をもつことができます。
先輩から過去問や講義資料をかりて、勉強しておくと良いと思います。
僕は少しはやっていたのですがもっとやっておくべきだったなと思います。
講義資料を読むだけだと退屈なので、過去問の解答作成をするっていう勉強法をおすすめします。
正しい勉強方法を勉強する
CBTとか国家試験もこのままだとヤバいなと思ったので、勉強法について調べました。そして、科学的に証明されている多くの勉強法があることを知りました。
良かったら「進化する勉強法【書評・要約】+医学生が実際にやってみての効果」読んでみてください。
質の高い睡眠をしっかりとる
睡眠が記憶の定着に大切なことを知らない人はいないでしょう。それでも、なかなか睡眠時間を確保できないのが医学生ですよね。
睡眠についても研究で証明されている、正しい睡眠方法を勉強しました。
よかったら「試験を乗り切るEvidenceに基づく睡眠法」読んでみてください。
実習はじまったら勉強は楽になるよ
CBT終わったら実習になるわけですが、出席さえしていれば単位がもらえないということはまずないということを先輩に聞いています。
ポリクリを半分終えてみて、出席も科によってはかなりゆるいなという感想です。
専門科目が始まってから4年生のCBT終わるまでが踏ん張りどころかなと思います。
国家試験の勉強は現在しているところです。CBT終わった瞬間から本気でやってるので、まあ間に合うかなと思っています。
まとめ
医学部のテストは単純暗記がおおくて、数学など理論的に考えることが得意な人で医学部に入った人にはきついと思います。
しかし、「正しい勉強法や睡眠、勉強の開始時期を早める、先輩から対策方法の情報を収集する」など、準備をしっかりすれば乗り切ることができます。
現在、卒業試験、国家試験の勉強をしています。今までの経験をいかして、周りのみんなより早くに動き出しています。
自分にあったテストの乗り切りかたを見つけて、部活や遊びも充実させて、楽しいキャンパスライフにしましょう!