受験の失敗は必ずしも努力不足ではないんだよ【論文を元に解説】

受験・勉強法

受験で失敗すると、自分の努力不足だったと思って、自分を責めてしまいますよね(T_T)

僕も、10回以上医学部の受験で失敗して自分を責めていました。現役のときは、睡眠時間を3時間まで削って、風呂、ご飯以外は勉強していたのに成績が伸びずに絶望していました。

自分より勉強時間が少なくても効率よく勉強できる人がいて、いいな〜と思っていました。

3年間浪人して、旧帝大学医学部に合格できました。医学部でも、効率がいい人、悪い人がいます。

そこで、何か根本的な違いもあるんじゃないかと思い、IQと遺伝の関係の論文を探しました。『The Wilson Effect: The Increase in Heritability of IQ With Age』という論文を見つけました。この論文では、歳を重ねるにつれて、IQは遺伝の影響が大きくなることを示しています

この論文を元に、受験の失敗は必ずしも努力不足だけではないこと。を解説します。

そして、親や親戚が中卒や高卒の僕がどうやって医学部に合格したのかを紹介します。

受験を失敗してしまった。自分、どうしようもないな(´;ω;`)

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18歳以上の年齢で遺伝とIQの関係が8割【→受験の失敗は努力不足だけではない】

『The Wilson Effect: The Increase in Heritability of IQ With Age』の論文で紹介されているオランダの2002年の研究では、IQと遺伝の相関関係を示しています。

図に示していますが、■が環境要因、◆が遺伝的要因です。

受験のタイミングの18歳(18yrs)では、環境によるIQへの影響が0%。遺伝的な要因によるIQへの影響が約80%です。

周りの優秀な人の親・兄弟姉妹は、高学歴な人も多いのではないでしょうか?

この研究結果から、受験は努力量だけでなく、遺伝も関わってくるということがわかります。したがって、受験で失敗しても、たとえ全落ちしても、自分を責めすぎないでください。

自分なりに全力でやった。毎日12〜13時間勉強を頑張った。と、まずは自分を受け入れてあげてください。

そうはいっても受験に合格できないなら意味ないと思う人もいるかもれません。そこで、親や兄弟姉妹も頭が良くないと難関大学に合格できないのか、考察していきます。

親が高学歴でないと受験はふり?

受験に「ふり」でも「むり」ではない

親が高学歴でないと、難関大学に合格できないというわけではありません。

たしかに、親が高学歴だと遺伝的にも有利です。また、親が自分が育てられたような教育、育て方をしてくれる可能性が高く、その点でも有利に感じます。

しかし、遺伝的に「ふり」ということは絶対に「むり」ということを意味しません。

僕の知り合いの医学部の学生にも親が高学歴ではない人がたくさんいます。

僕自身の親も通っていたのは中学校までで高学歴ではありません。(お給料をもらいながら通信の高校をどうにか卒業しました。)それでも、旧帝大学医学部に入れたのは、完全に勉強量でした。3年間の浪人している期間、1日10時間以上、勉強をしていました。

高校での勉強は3年間がふつうのところ、6年間も勉強したのです。つまり、遺伝的に頭が良い人の2倍勉強すれば、受験で戦えるということです。

しかし、そんなに時間かけれない。かけたくない。という、人も多いと思います。そこで、エビデンスに基づいた正しい勉強法で勉強することをおすすめします。

エビデンスに基づいた勉強法

現在、勉強法に関する多くの研究があります。効果のある勉強法をまとめた本も出ています。

これらの研究結果で効果が証明されている勉強法を使えば、遺伝的に不利な人も成績を短期間で伸ばせます。なぜなら、多くの人が正しい勉強方法を知らないからです。

これらの本で紹介されている、分散学習、テスト効果、ポモドーロテクニックなどは学校では教えてくれません。一方、あまり効果がないとされるマーカー引きや再読などを教えられます。

多くの学校の先生が必ずしも、効果が証明された勉強法を教えているわけではないのです。間違いのない勉強法を知りたい人は読んでみてください。

まとめ【失敗を乗り越える】

遺伝的に自分は、優秀な家系じゃないから「むり」だとは考えないでください。

たしかに、今回紹介した論文では、遺伝とIQの関係がかなり大きいという結果が示されています。しかし、100%遺伝で決まるというわけではありません。最近の研究でもIQと遺伝の関係は約50%だという結果もあり、確実なことは現段階の科学では分かっていません。

受験で失敗したら、まずは、受験は努力量だけの世界じゃない。自分はよく頑張ったとなぐさめてあげてください。

そして、元気になったら、また頑張ってみてください。どうしても行きたい大学があるなら乗り越えるしかないのです。

遺伝がIQを100%決めるわけではありません。努力すればゆっくりかもしれませんが、実力はつきます。

科学的に正しい勉強法や、このブログで紹介している勉強法を試してみてください。そして、テストの結果が良くなった、成績が上がった、という勉強法で勉強を継続してください。

浪人する。後期試験を受ける。大学で試験を受ける。など受験で失敗しても勉強は続きます。

やらなきゃないときは必ずあります。頑張らなければいけないときに頑張るためにも、自分を受け入れて、受験の失敗を乗り越えてください!

参考文献
Bouchard, T. (2013). The Wilson Effect: The Increase in Heritability of IQ With Age. Twin Research and Human Genetics, 16(5), 923-930. doi:10.1017/thg.2013.54