勉強に集中できない!? ‐正しい勉強とは‐

大学受験

医学部に入るまでにたくさんの勉強法をしてきました。3年間の浪人はかなりきつかったですが自分自身でいろいろと試行錯誤しながら勉強しました。

世の中には記憶や勉強法についての論文がたくさんあります。

・休憩

Forgetting due to retroactive interference: a fusion of Müller and Pilzecker’s (1900) early insights into everyday forgetting and recent research on anterograde amnesia.

・テスト効果

The Critical Importance of Retrieval for Learning Jeffrey D. Karpicke1* and Henry L. Roediger III2

これらは大学に来てから実際に試したり、読んだりしました。確かに勉強の方法を求めているひと、つまり勉強は普段からしているけど効率的に勉強する方法を知りたいひとには役に立つとおもいます。しかし、そもそも「勉強に集中できない」「どのレベルの参考書から始めればよいか分からない」「参考書や問題集を終わらせられない」というひとに向けて説明してある論文や本は少ないなと思ったので解説していきます。

 

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3年間1日10時間以上勉強をつづけた方法

ぼくは浪人時代の3年間1日10時間は勉強しました。読破した参考書は100冊以上になります。

1日10時間以上勉強と聞くと「できるわけないじゃん」「そんなに集中力持たないでしょ」と思うひとが多いと思います。ぼくも高校2年生までは土日に10時間以上勉強することなどできませんでした。しかし高校3年生になって少しずつできるようになっていきました。(当時は参考書や問題集選びからして間違っていて勉強効率がかなり悪かったので浪人しました(-_-;))

1日に10時間以上勉強することはとてもは簡単です。

「朝一で予備校や図書館に行き、予備校や図書館が終わるまでいる」

これだけです。おそらく1日に10時間以上勉強したことがないひとはこれをやったことがないと思います。最初はスマホいじっちゃってもいいのでとにかく朝一で行って、最後までその予備校や図書館にいてみてください。だんだん慣れていきます。

ぼくも最初はつらかったのですが朝一に行って最後までいるのが当たり前になるとつらいなと思わなくなりました。たまに家で勉強しようかなと思って家で勉強を試みる日もありましたがその日は少し休憩と思ってテレビ見たり、漫画読んだり、ネットサーフィンを始めると休憩時間が長くなり10時間以上勉強できていませんでした。家にいるより確実に勉強時間は伸びると思うのでまずは1回やってみてください。予備校や図書館で勉強できる時間が朝9時から夜21時までだったとすると半分休憩してても6時間勉強してることになります。最初から最後まで予備校や図書館にいるのほんとにやるだけやってみてくだささい。毎日達成感も味わえると思います。

勉強に集中できない原因

周りに誘惑が多いから、というのはよく聞いたことがあると思います。しかしこれだけではないなと思います。勉強に集中できないということはやる気があって勉強をやり始めていますよね。医学的にはやり始めると側坐核が活性化されてその作業のやる気が上がると証明されています。

つまり、勉強に集中できていないと感じているひとは勉強を始めることができていないと考えます。その理由としては参考書や問題集の選び方が間違っているからです。これについて「・参考書・問題集選び方」で解説します。

参考書・問題集の選び方

勉強を始めるとき多くの人が参考書や問題集を目標に合っていると思うものを選ぶと思います。しかしこれは間違っています。参考書は自分に合わせて選ぶべきです。自分自身の失敗談を例に解説します。

例)

ぼくは医学部医学科を目指していました。

予備校に行くと

「医学部英語」「医学部数学」「応用化学」

など医学部目指すひと向けの応用力をつける講座がありました。

もちろん

「基礎英語」「基礎数学」「基礎化学」

などの基基礎学べる講座もありました。

ぼくは医学部目指すんだからと「医学部英語」「医学部数学」「応用化学」など難易度の高い講座を取りました。当時のぼくの偏差値は45くらいだったと思います。(英語は30とかだったかもです…)

予習しようとしてもその学力では何もわからず、授業を受けても授業についていけません。

そして勉強を一生懸命やっていたのに浪人をしました。

例を読んでいただけたら分かったと思うのですが自分が東大目指すからと勉強を始めたばかりのころに東大の過去問を解き、応用問題だけが載った問題集を解きまくっても時間がかかってしまうだけです。まずは基本の基本からやりましょう。基本の基本が大事だと気付いたぼくは1浪目に英語を中学英語から初めて偏差値を伸ばしました。大学受験の英文法や長文は中学英語完璧に理解していたら偏差値55~60くらいとれると思います。自分と向き合うことはきついと思いますがまずは自分の学力を客観的に評価して今の段階で必要な参考書や問題集を選択しましょう。

参考書・問題集を終わらせる方法

ここまで読んでくださったひとは勉強に取り組めると思います。しかし、1冊の参考書や問題集を終わらせることはすごいしんどいのです。1冊終わらせるまでに他の参考書や問題集に手を出したくなると思います。しかし、レベルが違かったからという理由で変えるなら良いですが飽きたから参考書・問題集を変えるというのは禁忌です。絶対に学力は伸びません。

そうはいっても終わらせるのきついし終わりが見えないと飽きちゃうというひとは多いと思います。ではどうすればよいのかというと楽に1周しちゃいましょう。楽に1周するとは問題集でしたら「星マーク、重要マーク、基礎」などの印がついた問題だけをやる、ちょっと考えてわからなかったら答えを見る、参考書だったらとりあえず文字を追うだけ追って頭に入れるのは2周目以降でいいやという気持ちで1周を軽く読むということです。参考書や問題集は1周しただけでは頭に入りません。少なくとも凡人であるぼくは1周で頭に入った参考書はありません。合格するまでに英単語帳は300周、数学の問題集は7周、国語の赤本(25年分)を4周、化学の重要問題集を7周など同じ参考書・問題集を何度も何度もやりました。最終的には何周もするのですから1周で頭に入れる必要はないと思います。というか凡人には無理です。すごい軽い気持ちでまず1周をして問題を解いたり模試で出題されたときにもう一度自分の参考書や問題集を確認するのが良いと思います。

まとめ

勉強に集中できないひとはまず家から出ましょう。そしてその施設にとりあえず勉強をするという意識をもって閉じこもってみましょう。10時間の勉強よりとりあえずその施設にずっといることを目標にしましょう。

参考書や問題集は背伸びをせず自分のレベルに合ったものにしましょう。ぼくは3浪目でもVINTAGEや物理のエッセンスなど高校生のとき基本の確認として学校で配布された参考書を使っていました。10周くらいはやりました。

参考書や問題集を終わらせることはつらいです。したがって、1周目は軽くやるという気持ちをもって取り組みましょう。

勉強はやり始めが一番つらいです。しかし、進んでいけば問題も解けるようになってきますし、参考書が完全に頭に入れば応用できるようにもなります。少しずつ継続することが一番大事です。