医学部はCBTとOSCEを乗り越えてからようやく実習がはじまります。最初にやる実習がポリクリです。ドイツ語で病院の外来診療部門を意味するPoliklinikが由来と言われているようです。
ポリクリがまだ始まっていない、始まったばかりだという医学生は不安な点も多いのではないでしょうか?
・どれくらいの時間、拘束されるんだろう?
・きつい科とかあるのかな?
・バイトとかで早く帰らなければいけない日はちゃんと帰れるのかな?
・CBTの知識抜けてるし、質問されまくるのきつい…
実際に、すべての科をまわり終わってみて、ラクに効率よく実習する方法を考えたので紹介します。
ポリクリってどんな感じなんだろう?
ポリクリとは?|全体像を解説
僕の大学では、1つの科を1週間かけて、メジャー科、マイナー科すべて回りました。期間や方式はどこの大学でも大体同じだと思います。
マイナー科より、メジャー科のほうが拘束時間や、実習内容、レポートが大変な科が多いです。
実習班のみんなで協力してレポートや課題をやると効率よく実習することができます。ぜひ協力してください。僕の実習班は、レポート書きあげたらみんなで共有とかしてました。すると、検査値や現病歴など共通のところは、忙しい人はコピペですんじゃうんですね笑。
個人的に作った検査値のテンプレです。よかったら使ってください。
勉強にならないときは「ありがとうございました!」が最強
ポリクリで実習をしていると外来の見学、カンファレンスなど暇な時間があります。学生に教えてくれるすばらしい先生もいるのですが、学生をほっておく先生もいます。
外来やカンファでは、ほっておかれると何も理解できないことも多く、勉強になりません。このときタブレットは必須です。病みえを読む、QBを解く、読書する、など時間を有効活用する必要があるからです。
それでも、2〜3時間もいるとほんとに意味ないな、帰りたいなと感じます。そんなときは、「ありがとうございました!」と言い、出ていきましょう。
「ありがとうございました!」に対して先生は注意もできません。感謝されているので注意したり、マイナスな態度を取れないのです。
僕の班では、だいたい30分〜1時間たって、先生がなにも教えてくれないと分かると、次の患者さんが終わったタイミングで出ようと班員と口裏を合わせていました。
「ありがとうございました!」という最強ワードはけっこう使えるのでぜひ覚えておいてください笑。
帰ろうと思えば帰ることができる|バイトとかもできる
実習で指導してくれる先生方は、学生を時間的に拘束していい時間を、正確にはあくしてないことも多いです。また、班員がバイト、部活があると言ったとき帰れなかったというひとはいませんでした。
基本的に、実習も学生を拘束していい時間というのは決まっています。また、班員が協力的であれば、1人くらいいなくても先生が気づかなかったりします。気づかれてもバイトです、体調悪いみたいです、で通ります。
僕の実習班はみんな仲が良かったので、だれかがサボっても、休んでも他の班員で全力でカバーして乗り切りました。
外科はどうしても頑張らざるをえない
どうしてもある程度、頑張らなければいけない科があります。外科です。なぜなら、1着3000円ほどするガウンを着て術野に入り、器具を抑えて手術を手伝うことがあるからです。長いと10時間弱におよぶ手術になります。
先生が何をしているか教えてくれる先生だと勉強になります。しかし、ほとんど何も教えてくれない先生もいます。学生にとっては何をやっているか理解できません。ほんとに苦痛です(;´Д`)
僕の大学は学生の拘束時間は基本17時までとなっていました。それをすぎたら最強のワード「ありがとうございました!」です。
それでも、外科は7時集合だったりするのでクタクタですし、勉強にならない先生についたらほんとに無駄な時間を過ごすことになります。ある程度しょうがないな〜くらいの気持ちはもっておく必要があります。
ゆるい科ときびしい科について
ゆるい科、きびしい科というのはどうしてもあります。ゆるい科だと、午前中に終わったり、1週間のうち、実習に行く必要がない日がある科もあります。
マイナー科はゆるいイメージがあります。また、マイナー科は先生が優しい科も多いです。
内科は、勉強好きな先生が多いイメージがあります。むずかしい質問をされたりすることも多いです。学生だし、国家試験もかなり先なので答えられなくてもしょうがないです。でも、僕はおちこんでしまうことも多かったです。
外科は、部活ののりだなという感じでした。外交的なひとが多く、学生時代は部活バリバリのパリピだったんだろうなっていうひとが多いです。内向的な人は少しきついかもしれません。
内科・外科のイメージについて拡散されたツイートを紹介します!
医局の雰囲気は大学によって、違ってくると思います。先輩に聞いて、どういう1週間になるのか事前にイメージして、心の準備をしておいてもいいかもしれません。
まとめ【同期と仲良くなれるし結構たのしい】
ポリクリは、きつい面や暇だなと思う時間も多いです。しかし、真面目にやっていると臨床医の先生がたから多くのことを学べます。班が気に入られると飲みに誘われたりもします。
また、半年、約4人の小さいグループで毎日、実習をするのでかなり仲良くなれます。僕の班では、みんなで飲みにいったり、実習が終わった今でもLINEでふざけ合ったりしています。班員と協力して効率よく実習する方法を考えるのも楽しかったです。
さぼる方法、用事があるときに休む方法を書きました。しかし、僕自身「来なくていいよ」といわれたカンファレンスにでたり、2枚ほどのレポートでいいところを10枚くらいレポートを書いたりして、とても勉強になりました。
無駄な時間はうまく休んで、学べるところは全力で取り組めば、それなりにたのしいポリクリになると思います。医学部にきてようやくはじまる実習です。できる範囲で頑張ってみてください!