人生を変える海外ボランティアへの挑戦

医学生

何かに挑戦することは怖いですよね?僕は海外のボランティアに挑戦してきましたがもともと色々なことに挑戦できる人間ではありません。海外旅行すら行ったことない、部活の大会、イベントすらめんどいからさぼる。そういう人間です。そんな人間が海外医療ボランティアに参加しました。

本記事では挑戦が得意ではない人間がなぜ海外ボランティアに挑戦できたのか、挑戦したことで何を得ることができたのかを解説します。本記事を読むことで人生で挑戦することへのハードルが下がります

 

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なぜ海外ボランティアに参加したのか?

人生このまま普通に勉強して医者やって終わりそうだなと感じたからです。「医者になれるしいいじゃん、すごいじゃん」と思う人もいるかもしれません。しかし、医者は普通のサラリーマンと同じです。医局というものに属します。上からの通達で普通に地方にとばされます。また、研修医の時給はコンビニバイトより低かったりします。

そして行動を起こそうとおもった最大の要因は大学生の中には「世界の医学部の人間と交流したり、起業したり、留学したり、研究したり…etc」とすごい人間がたくさんいることです。

そういう人間がいる中で自分を見直しました。

「3浪、勉強効率悪すぎて毎日勉強、とりあえずバイト…いやこれじゃだめだろ!」と感じました。そこで、なにかしようと思いました。でも、休日は家で読書したり映画見たりして過ごすことが大好きな内向的な凡人です。いきなり大きな挑戦はできるはずがありません。

というわけで最短2日から挑戦できるJapan Heartの海外医療ボランティアに参加しようと考えました。試験などなく申し込めばだれでも参加可能です。医療者だけではなく学生、一般の人でも参加できます。

よくわかんないけどとりあえず申し込んじゃえば人生なにか変わるかなと思い、ミャンマーの海外医療ボランティアに3日間申し込みました。

 

準備の苦労

いきなり海外に医療ボランティアに行くと決めて申し込んだのは良いのですがパスポートの番号などを提出種類に書く必要がありました。海外旅行に行ったことすらないのでパスポートを持っていませんでした。住民票もうつしてないし実家に帰らないといけないのかなど心配しました。実際は大学生で一定の条件を満たしていたので帰省せずに発行できました。

はじめての海外がミャンマーでした。ジャパンハートから送られてきた参加のしおりには予防接種や治安について書かれていました。

予防接種は狂犬病、破傷風、A型肝炎、B型肝炎、腸チフスが推奨されていました。狂犬病とか発症したら100%死ぬのでお値段高かったですが打ちました。もちろん、ビビりなので他のも全部打ちました。5万くらいバイト代きえました(泣)

「食事が合わないと思う方は各自日本食などをお持ちください。」と書かれていました。ビビりの僕はカロリーメイト10箱、500mlの水5本、2ℓの水3本、鯖缶5個、みそ汁の元10食分など持ちました。カロリーメイトをスーパーで買ったときは店員さんに何に使うのかツッコミを入れられる、などのはずかしめを受けました。しかし、現地ではどの食材も一切食べませんでしたw

海外ボランティアに参加することで人生が変わった!?

トランジット

海外で飛行機の乗り継ぎをすることをトランジットといいます。ジャパンハートの海外医療ボランティアでは到着するまでは個人での移動になるので初海外、初トランジットを一人で経験しました。医学生といえど大学に入ってからは英語をろくに勉強していないので全然通じないし聞き取れない。おまけに数十個もある搭乗口の中から自分の便の搭乗口を見つけるのは大変でした。

バンコクのスワンナプーム国際空港で7時間の待ち時間がありました。空港の治安などもよくわからなかったのでビクビクしながら寝ていました。

ミャンマーに着いてから今回のタームにボランティアに参加するメンバーに会いました。そして初めて「トランジット」という言葉を知りました。

はじめての海外で一人でトランジットを経験したことや初海外がミャンマーのボランティアのことなどを褒められて自信がつきました。

移動については不安しかありませんでしたが達成できて海外行くことに怖さがなくなり自信がつきました

 

長期ボランティア参加者

現地には僕ら短期ボランティアのメンバーとは他に長期間ボランティアに参加している医師、看護師がいました。

学生である僕にはできることはほとんどありません。医師が行う医療行為はほとんどできませんでした。なので長期ボランティアに参加している看護師の方々と一緒に問診や血圧、体温の計測を主にやっていました。

看護師についていたので彼女たちからなぜ長期医療ボランティアに参加しているのかを聞くことができました。

長期医療ボランティアに参加するにはボランティアのプログラムに参加するために自費で約100万円を払います。ボランティア期間はもちろん無給料です。生活費も自費です。長期医療ボランティアのプログラムとしては半年間日本の離島で研修プログラムを受けます。その後の半年間ミャンマーで研修プログラムに参加するというものです。

これを聞いたとき理解できませんでした。「金、時間、休み」などを犠牲にしてなぜそこまで人につくすのかほんとに意味不明でした。そこでかなり踏み込んで質問させていただきました。長期医療ボランティアに参加している看護師から聞いた話を書いていきます。

・フライトナースになるため。ドクターヘリには医師と看護師それぞれ1人ずつなので何でもできるようにならなければならない。だから人が足りなくて日本では医者がやることも看護師がやらなければいけない環境に飛び込んだ。
日本人は夜に救急できて呼ばれるの遅いと文句を言ったりして医療を受けることが当たり前だと思っている。一方、ミャンマー人はミャンマー語もよくわかっていない日本のボランティアに対して笑顔で優しく接してくれる。やりがいを感じる。

・ずっとオペの看護師をやっていた。でも日本にいたらずっとこのままで変化がなくスキルアップもないと感じた。ミャンマーでの医療ボランティアは日本ではできないことができる。ステップアップのためには日本を離れるしかないと思った。

・小さいころからなんとなく海外でいまやっている医療ボランティアみたいな仕事をしたいと思っていた。海外で医療ボランティアをするために看護師になった。

このひとたちは同じ日本人なのかなと疑いました。日本人でこんなにひとのために尽くせる人間がいることに驚きました。
とりあえず大学行って勉強してテストを通して、バイトして、部活してるだけの自分がよりちっぽけな存在に見えました。
僕が印象に残った長期医療ボランティア参加者のすごいところは「やりたいからやっている」ということをおっしゃっていたことです。お話さていただいて価値観が180度変わりました

 

吉岡先生の言葉

テレビで見たことがある人もいると思います。ジャパンハートを立ち上げた先生です。そんなすごい先生と話をする機会を頂いたのでその時に聞いて心に残った話があります。

思い立ったらすぐに行動をするべき。すぐに行動することで周りから刺激を受けることができて自分の内から成長できる。

・仕事において好きとか嫌いとかはない。自分がやりたいからやっているだけで自分にとっての幸せが今やっていることだからやっている。

・行動を起こして失敗することもある。でも、若いうちからたくさん失敗しておくべき。学べることのほうが多い。失敗したとしてもそのときの最高のパフォーマンスで取り組むことで成長できる。

かなり苦労してボランティア団体を立ち上げた人の言葉はとても重かったです。「やりたいからやっている」この言葉の印象がボランティアの活動全体を通してとても印象に残りました。

↓吉岡先生の活動が分かりやすいマンガになっていて無料で読めるので読んでみてください。

吉岡秀人Dr.監修「救え命 届け心」
「認定NPO法人 ジャパンハート」代表で、ミャンマーはじめアジア各国の子供を無報酬で救い続けるDr.吉岡秀人の歩んできた戦いの日々

まとめ

3日間のみの短い海外ボランティアでした。しかし、今まで知らなかった価値観を持っている人と話をさせていただいて自分の考え方が変わりました。
このボランティアに参加してからいろいろな講演会や勉強会に参加するようになりました。思い立ったたらすぐチャレンジしてみるという精神も少しは身につきました。
そして、将来への考え方が変わりました。人生100年時代と言われていますしどこかで海外でボランティアとかするのも人生が豊かになりそうだと考えるようになりました。

すぐに行動することは難しいです。しかし、リスクを最小限にして気になったらとりあえず申し込んじゃうとやる気はあとからついてきたりします。この記事が小さいことでもよいので何かに挑戦するきっかけになってくれると嬉しいです。