『億を稼ぐ積み上げ力』【書評・要約】

20代のうちに年収が億を超えるのって夢がありますよね。それを実際に達成した、ブロガーのマナブさんが書いた本です。

マナブさんは、いまでこそ1年間で億を稼げるようになっていますが、27歳のときは月収5万円、貯金0円でした。そこからコツコツ努力したら億を稼げた人です。マインドの面で、学ぶところが多いです。

1年間で億を稼いだ人のマインドのエッセンスを要約しました。

個人の力で億を稼ぐって、どういう考え方をしているんだろう?

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絶望し、継続しながら、諦める

努力を継続すると、その先にまっているものは、「絶望」です。結果が出ずに焦っていると、SNSを通して、他人の成果が嫌でも目に入ってくる。マナブさんは、ブログで成果を出すのに4年、プログラミングは3年、マーケティングは4年かかっています。

この本では、後から始めて、追い抜いていく人をみてきたことが書かれています。そのときは、気力がなくなっていたそうです。

ふつうの人なら、ここで絶望して諦めますよね?でも、マナブさんは、「才能の無さ」を自覚していたので継続できた、と言っています。

このマインドは、とても勉強になりました。僕は、医学部に合格できました。しかし、3年間浪人しています。現役生のときは、土日は12〜13時間コンスタントに勉強しても偏差値は50以下でした。この言葉を聞いて、自分が医学部に合格できたのは才能ではないと自覚できました。

多くの人は、これまで生きてきて「就職できた、バイトで時給が少し上がった、受験で合格できた」などの小さい成果を上げているのではないでしょうか?そのとき、周りより努力し、継続していたのだと思います。

自分の能力のなさを自覚して、継続、努力することは大切ですね。

挫折しても、問題ない

挫折したら、もう立ち直れない、「挫折=失敗」と考える人も多いです。

しかし、最大の失敗は「何もせずに過ごすこと」なのです。なぜなら、行動していればスキルなどが身につくからです。マナブさんは「強くてニューゲーム」という言葉で説明しています。

ブログに挑戦して、レベル3になる→挫折して中断、レベル2に退化→気を取り直してブログ再開、レベル2からスタート

このように、挫折しても経験値はゼロにはなりません。行動する勇気を与えてくれる考え方ですよね。

月5万を稼ぐまでが最もハード

マナブさんが月5万を稼ぐまでにやったことを引用させていただきます。

・1日10時間アフィリエイト作業
・ブログ300記事ほど執筆
・プログラミングを鬼学習
・IT社長に弟子入り&労働
・国際交流イベント開催
・友人と留学代理店を作る

マナブさんが月5万を達成するまでに、これだけの作業をやってきたのです。マジ、すごすぎです。

僕も、ブログを100記事とちょっと書いていますがようやく収入、4桁いけるかなくらいです(;´Д`)作業量がぜんぜん足りないことを自覚させられます。

「お金」か「やりがい」か

マナブさんは、「やりがい」は後からついてくるという考えです。

やりがいが高い仕事には注意が必要ということが書いてあります。その例として、教師を挙げています。副業もできず、部活の顧問をしていれば土日も出勤。ブラック労働ですが、やりがいが高いため、常に多くの希望者がいるからです。

この考えは、マナブさん自身の経験からきています。

マナブさんが独立したての頃、1日12時間の労働をしていたそうです。月収は10万円ほど。このとき、エンジニアとして楽しく、やりがいを持って仕事をしていたそうです。しかし、売上が低すぎたため、仕事の継続ができなくなった。それが今では、月収100万円をきることなく、やりがいも感じている。

何がしたいか分からない、何をすればいいか分からない、という人は、まず稼いでみるというのは1つの選択肢だと思います。

無駄な比較は、ただの害→比べるべきは半年前の自分

比較をすると、メンタルにダメージを受けて継続が難しくなります。継続できなくなる要因は「〇〇さんはあんなに成果を出しているのに、自分と来たら…」と考えてしまうからです。

こんなふうに考えてしまうことは、どんな分野の人でもあると思います。自分より効率よく勉強できる、仕事が早い、人付き合いがうまい。でも、ここには大きな勘違いがあるのです。

〇〇を頑張る→失敗→気を取り直して△△を頑張る→失敗→だったら今度は□□を頑張る→成果が出た

外野の人は、「□□を頑張る→成果が出た」という部分しか見えないので「ああ、自分はダメだ」となってしまうのです。

この考え方は、いま、成功している人に当てはまるなと思います。

例えば、メンタリストDaiGoさんは筋トレの事業を始めようとして、失敗して数百万円の損失。オリラジの「PERFECT HUMAN」が売れるまでにも曲を出しているがすべて売れない。キンコン西野さんは、メディアや世間から批判され続けていたが、今では国内最大のオンラインサロンの運営者。

成功者は、マナブさんを含め、大きな挫折をして、努力を継続してきたのだ。失敗して当たり前、成果が出るまでやってみようと思わせてくれますよね。

他人とは、比較せず、昨日、半年前の自分と比べて成長できているか。ということが大切ですね。結果だけではなく、時間の使い方や、体調管理、勉強した量などにも目を向けてみるとさらに頑張ることができると思います。

大学生のアルバイトは、時間の無駄です

第5章のタイトルが「大学生のアルバイトは、時間の無駄です」となっています。理由として、以下のことが挙げられています。

バイトから学ぶこともあるかもしれませんが、同じ時間を使うなら、スキルアップのために勉強したり、企業でインターンをしたり、もしくは旅に出るなど、後々の資産となるような経験に時間を投資したほうが、将来的なリターンはずっと大きいからです。

マナブさんは、このバイトは無駄という思考をTwitterやYouTubeでも発信しています。

僕も完全に同意しました。親からの仕送りなしで、学費や家賃を払っているので、かなりバイトをしていました。多いときは、3〜4種類のバイトを掛け持ちしていました。色々な職業の人と関われたということは僕のなかでは、資産となりました。しかし、なにか素晴らしいスキルが残ったということはありませんでした。

そして、今では読書、医学の勉強、情報発信、人との話し方を本気で学んでいます。

バイトをするぶん、将来のためになる経験やスキルを磨くことに時間をつかったほうが、人としての価値も上がると思います。

まとめ【自分に期待しないで、とりあえずやってみる】

マナブさんは、「おわりに」の部分で、継続力がすごい、忍耐力がすごい、と言われるけどそういうわけではないと言っています。

つまり、自分に過度な期待をしないで、嫌なことをやっていないということです。

こういう思考法はとても参考になります。僕自身、限界まで勉強しても偏差値50以下だったので、医学部に入ってからは、自分が一番ざこだなと思わされます。しかし、このマナブさんの思考法を学んでからは、らくに勉強に取り組めています。

周りの2倍は勉強をするのは当たり前、周りが1ヶ月前から試験勉強をするなら自分は4ヶ月前から始めなきゃない、という方法で試験を乗り越えています。

なにかを達成したいときは、自分に合ったことを成果を急ぎすぎず、マイペースでやることが大切です。最後にマナブさんの思考を引用させて本の紹介を終わろうと思います。

人生は、長距離走です。後先考えずにいきなりスタートダッシュしたら、息切れして途中で走れなくなってしまいます。ゆっくりスタートして、マイペースにのんびり。これが、コツです。